不定期の、紙上合同展を考えていた。同人制ではなく、寄り合い制。決めごとは毎号検討し直せるようにして、流動を重んじる。。。。。誌の名も、何号か毎に改めてもいい。此の世の旅の途上の宴、水の合流する地点の一つ。梅を見ようと、「天国と極楽展」の駒田氏に大宮公園まで来ていただいた。梅はまだつぼみだった。池のほとりで案を出し合った。案だけなら空き地の若草のようにとめどもなく出て来て、収集が付くのか危ぶんだ。ともかく一回出してみようということになった。日嘉まり子氏とはパリのVISION展でお会いして、独特の女人情念うずまく文章に、蒼い清冽な水を感じた。命の水である。 霊水に喉を潤す住人たちは、時には奇妙に見えるかも知れない。その場限りの癒しは水で薄めた酒のようだ。そんなもので暖まるだろうか。東方の地、西暦二千一年の冬にこっそりと刊行となった。 (揺蘭 編集後記より)
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