翼燃える熾天使よ 私はひざまずこう お前の美しさの前に それは至上の悦楽なのだから 真実はひとつではないと 知ってはいても 押しいただこう お前の皓い手を 天上の霊よ 私の水晶の宮殿は ゲヘナの炎に包まれ続ける 私は七つの悪霊を夫とするが 天上の霊よ 貞淑さもまた罪なのだ 二千年もの以前より 繰り返されては 果たされなかった世界の終末 白昼に燃え上がる天使光の中 救世主(メサイア)の伝説は降臨する 破壊と再生が雷のように 絶叫を続けるそのさなかにこそ 私はお前とひとつになりたい |
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