うみが きらきらと 刃物のように 光るそば つづく道路を 車は 走ってゆくの 死んでゆくことができないなら 夜の鳥たちに 頭から喰われたい 打ち寄せる波はひたひた 陸地のはしを打つ 水底からの便りは 受け取らないことにしている 隣の情人が とても嫉妬深いので この人はきっと私を殺してしまう 生き物みたいに呑み込んでしまうよ海は 切り裂いて切り刻んで 血まみれの屍体呑み込んで海は 凶暴ね ぎらぎらと刃物のよう