おそろしい 蜜の 約束して下さい あああああ ―――私、密約草紙 語られゆく 文字である――― 開かれ続け 閉じられ続け 開かれ続け 閉じられ続ける 未明の書物である ゆめの境を出入りする 惑乱の 物語である――― 時間軸の交差点に立ち 髪解きながら 微笑する ゆめが ある 悦楽の腕を抱く 無数の 蒼い 淵が ある なだれ落ちる炎の眼差しの下 消えゆく文字と 未生の文字とを 綴り続ける指 が ある あああああ おそろしい 蜜の 約束して下さい ―――私、密約草紙 語られゆく 文字である――― |
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